仕事したくない!仕事行きたくない!という人に原因と対処法を紹介

仕事
2024.04.25

「仕事したくない」「働きたくない」と思い悩んではいませんか。なかには、「そう思うのは甘えなのでは?」「前向きに働くにはどうしたらいいの?」と自分を責めてしまっている方もいるのではないでしょうか。

仕事をしていればいろいろなことが起こります。ときにはネガティブな感情を抱いてしまうこともあるでしょう。

そうは言っても、簡単に仕事を投げ出すことはできませんよね。一時の感情に任せて退職してしまえば、周囲に迷惑をかけることになりますし、その後のキャリアに影響が出る場合も。

何より暮らしていくにはお金が必要です。仕事をしたくないと思っても簡単に辞めるわけにもいかず、日々なんとか働いているという方も少なくないでしょう。

そこでこの記事では、仕事に前向きになれないときの対処法やアドバイス、注意点をお伝えします。仕事をしたくないと感じる原因についても一つひとつ見ていきます。

「仕事に行きたくない」と日々の仕事、今の働き方に悩みを抱えている方は、ぜひ問題解決のヒントを探してみてください。

仕事したくない、仕事行きたくないと思うことは甘えではない

「仕事なんてしたくない」「働きたくない」と感じた際に、「自分の考えが甘いせい」「自分が精神的に弱いから」などと、問題は自分自身にあると言い聞かせて乗り切ろうとする人もいます。

特に、精神的に弱っているときは自分と周囲とを比べてしまいがちです。

同じ業務をしている同僚や仕事を始めた時期が近い同期など、自分と似た状況の人が生き生きと働いている姿を見て、さらに自信を失ってしまい余計に落ち込んでしまうこともあるでしょう。

しかし、仕事に対して「したくない」「やりたくない」と感じること自体は甘えではありません。

何をどう感じるかは人それぞれで、自分自身が「嫌だ」「辛い」と感じたなら、そう感じる状況や環境があるはずです。

また、本音に蓋をし続けることは精神的にも良くありません。

仕事や働くことに対して、常に前向きでいられる人はほとんどいないでしょう。どんなに好きな仕事でも、壁にぶつかったり嫌なことがあったりすれば、モチベーションが下がってしまうのも仕方のないことなのです。

ネガティブな気持ちになったときは、自分自身を責めるのではなく、素直な気持ちを認めて向き合ってみることが大切です。

仕事や働くことが強いストレスで「仕事行きたくない」と感じる社会人は半数以上!

働くなかで悩み、辛さ、不安を抱くことは決して珍しいことではありません。

厚生労働省の「令和3年 労働安全衛生調査(実態調査)」の結果によると、「現在の仕事や職業生活に関して強いストレスとなっていると感じる事柄がある」という労働者の割合は53.3%となっています。

この結果から分かるのは、社会人の半数以上の方が仕事に強いストレスを感じながら働いているということです。

さらに、年代別にその割合を見ると、30代以上の社会人にその傾向が強く表れていることが分かります。

【年齢別】

年齢 割合
20代未満 4.7%
20~29歳 47.6%
30~39歳 59.5%
40~49歳 53.6%
50~59歳 57.4%
60歳以上 37.4%

特に目立つのが、30代の約60%という水準の高さです。

社会に出て10年以上が経過している30代は、若手ともベテランとも呼べない年代でありながら、職場での責任も増していきます。この結果には、そうした30代ならではの背景があるのかもしれませんね。

「仕事したくない」を放置するのは危険!知っておきたいストレス診断

本心では「仕事したくない」「仕事行きたくない」と思っていても、「個人的なことで周りに迷惑をかけられない」「自分さえ我慢していればいい」と考えて本音に蓋をして働く人も多いでしょう。

しかし、我慢して働き続けることは精神的に大きな負担となり、なかにはストレスから深刻な病気を発症することもあるので軽視するのは禁物です。

大切なのは、自分のストレス状態を知って適切な対処を取ることです。

そのための一歩として、ここではWEBでできるストレスチェックの方法やこころ・体のストレスサインについて紹介していきます。

深刻な病気になってから後悔しないためにも、自分自身のストレス状態を確認してみましょう。

WEB上で簡単にできるストレスのセルフチェックを紹介

まずは、WEB上で簡単にできるストレスのセルフチェックを紹介します。

厚生労働省による働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」には、「5分でできる職場のストレスセルフチェック」というコンテンツがあります。

4つのSTEPによる簡単な質問から、あなたの職場におけるストレスレベルを測定します。
質問は全部で57問です。(所要時間約5分間)

引用元:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳

診断結果は、「ストレスの原因因子」「ストレスによる心身反応」「ストレス反応への影響因子」という3つの項目で解説されます。

名前の通り5分という短い時間で完了する診断なので、自分自身のストレス状態を知るひとつの方法としてぜひやってみましょう。

こころや体に表れやすいストレスのサイン

自分ではそれほど深刻な状態と捉えていなくても、すでにこころや体にストレスのサインとして変化が生じていることもあります。

以下に、心身に表れやすいストレスのサインを紹介するので、当てはまる変化や症状が出ていないか、確認してみましょう。

こころのサイン ・不安感や緊張感からイライラすることがある
・ちょっとしたことで驚いてしまう
・急に泣き出してしまう
・気分の落ち込みが激しい
・やる気が起きない
・人付き合いが面倒で誰にも会いたくない
体のサイン ・頭痛、腹痛、肩こり、腰痛など体に痛みを感じる
・夜になっても寝れない
・夜中や朝方に目覚めるなどぐっすり眠れない
・食欲がない、または食べ過ぎてしまう
・便秘や下痢をしている
・めまいや耳鳴りがする

このようなストレスサインについて知っておくことで、早めに対処ができるようになるはずです。

休暇を取ったり気分転換をしたりと適切に休むことができれば、心身の病気の予防にもつながるでしょう。

ストレスサインを把握しておくと、家族や友人の変化にも気が付けるようになるかもしれません。

仕事をしたくない!仕事行きたくない!と思ってしまう8つの原因を徹底解説

社会人の半数以上の人が何らかのストレスを感じながら働いていることが分かりましたが、その原因は人それぞれです。

しかし、なかにははっきりした理由が分からないまま、もやもやしながら働いている方もいるでしょう。

そこでここからは、仕事をしたくないと思ってしまう7つの原因について見ていきます。自分自身の心情や状況に当てはまる理由があるか、チェックしてみてください。

【仕事したくない原因】

  • 人間関係の悩み
  • 労働環境が悪い
  • やりがいがない
  • 給料の不満
  • 通勤がストレス
  • 体調が悪い
  • プライベートな問題
  • 休み明け

仕事に行きたくない理由で多いのが「人間関係で悩んでいる」

仕事や働くことに憂鬱になってしまう原因として多いのが、人間関係の悩みです。

【例】

  • ミスを上司に激しく叱責される
  • 上司が気分屋で職場の雰囲気が悪い
  • 先輩と相性が合わず一緒に仕事をするのが辛い
  • 噂話や陰口が多くてうんざりする
  • チームに馴染めず孤立している
  • 派閥争いに巻き込まれて仕事に集中できない

このように、仕事をするうえで関わる人との間に良い関係が築けなければ、精神的に大きな負担を感じるのも当然です。

なかには、パワハラやセクハラなどのハラスメントを受けるなど、深刻なケースもあります。

実際に、厚生労働省の「令和3年雇用動向調査」結果では、職場の人間関係を理由に転職した人の割合が男女ともに高くなっています。

【転職入職者が前職を辞めた個人的理由とその割合】

男性 ・職場の人間関係が好ましくなかった(8.1%)
・労働時間、休日等の労働条件が悪かった(8.0%)
・給料等収入が少なかった(7.7%)
女性 ・労働時間、休日等の労働条件が悪かった(10.1%)
・職場の人間関係が好ましくなかった(9.6%)
・給料等収入が少なかった(7.1%)

※男性・女性ともに「個人的理由」のうち「その他の個人的理由」を除いて紹介しています。

職場の人間関係のトラブルは、自分ひとりで対処するのは困難です。

どんなに上司が嫌いでも同僚と合わなくても、仕事上、関わり続けなければならず、そうした状況がさらにストレスを大きくしてしまい、結果的に仕事をすること自体が嫌になってしまうのです。

労働環境が悪くて心身が疲れているため仕事したくない

心身の疲労も「仕事をしたくない」と思ってしまう原因のひとつです。

【例】

  • 残業や休日出勤が続いている
  • 人員不足で一人あたりの業務量が多い
  • 仕事が忙しくて休憩が取れない
  • 常に納期に追われていて心身が休まらない

業界や職種の特徴、人手不足、業務過多など、過重労働に陥る要因はさまざまです。

一時的なものであれば若さや体力でどうにか乗り越えられることもあるでしょう。

しかし、それが慢性的な状態になると体を休める時間が取れません。

心身の疲労が蓄積されれば、体に不調をきたしたり仕事への意欲が低下したりと、仕事に前向きに取り組めなくなってしまいます。

仕事にやりがいを感じないため働きたくない・仕事行きたくないと感じる

仕事に対してやりがいを感じられないと悩んでいる人も多いです。

【例】

  • 仕事が単調でつまらない
  • 合わない仕事で自分の強みが生かせない
  • 仕事に目標を見出せなくなった
  • 部署異動でやりたくない仕事に就いた

業務に興味が持てなかったり魅力を感じなかったりすると、仕事へのモチベーションも上がりません。

「そもそも仕事したくない」と無気力状態で働いていれば職場での評価にもつながらず、ますます労働意欲が薄れてしまいます。

仕事の目的が「生活費を稼ぐため」だけになってしまい、積極的に仕事に取り組めない状態が続く負のスパイラルに陥ってしまうのです。

「収入や待遇に不満がある・成果が評価されない」のも仕事に行きたくないと感じる原因の一つ

給与、休日、福利厚生などに満足していない場合も、「仕事に行きたくない」「働きたくない」という気持ちが強くなります。

【例】

  • 過酷な労働のわりに給料が安い
  • 結果を出しても給料に反映されない
  • 成果を正しく評価してもらえない
  • 昇給制度がなく目標設定が難しい
  • 有給休暇の利用がしづらい

給料は労働への対価であり、休暇は労働者の権利です。

そんな仕事へのモチベーションに直結する点に不満を感じてしまっては、積極的に仕事に取り組めなくなってしまうのも無理はありません。

また、会社への貢献度に対して正当な評価がされていない場合も同様です。「頑張ってもどうせ報われない」「成果を上げても認めてもらえない」と働く意味を見失ってしまう人もいるでしょう。

通勤がストレスで仕事に行きたくないと感じている

仕事そのものに不満はなくても、通勤時間の長さや辛さから会社へ行くこと自体が億劫になってしまう人も少なくありません。

【例】

  • 早起きしなければならず睡眠時間が削られる
  • 職場が移転して通勤時間が長くなってしまった
  • 満員電車に乗るのが辛い

通勤はその日だけでなく毎日続きます。そのため、通勤時間の長さや不便さを実感してしまうと、毎日のようにネガティブな気持ちになってしまいます。

また、コロナ禍でリモートワークを導入する企業や在宅での仕事に切り替える人が増えるなかで、毎日出社しなければならない状況に不満を感じる人も多いです。

身体的に不調を感じているときに働きたくない

病気やケガなど明確な不調でなくても、体調が万全でないことが原因で仕事への意欲が低下してしまうこともあります。

【例】

  • なんとなくダルくて気分が上がらない
  • 睡眠不足が続いていて頭が重い
  • 寝ても疲れが取れなくて朝起きるのが辛い

女性の場合、生理痛や生理前の不調に悩まされている人も多いです。生理休暇の制度がなかったり周囲の理解が得られなかったりと、症状の辛さに加えて精神的な負担を感じることもあるでしょう。

体調が良くなければ仕事への集中力も低下します。

その結果、仕事で失敗したり大事な場面で本来の実力が発揮できなかったりして思うような評価が得られないなんてことになれば、その後のモチベーションにも大きく影響するでしょう。

プライベートで問題を抱えているため仕事に行きたくない

プライベートの悩みが影響して仕事をするモチベーションを維持するのが難しくなってしまうこともあります。

【例】

  • 恋人と別れてしまった
  • 子育てで悩んでいる
  • 仕事をしながらの不妊治療が辛い
  • 家族が病気で心配が尽きない

仕事とプライベートを切り替える重要性を理解していても、場合によっては仕事に身が入らなくなることもあるでしょう。

プライベートで抱えている悩みや問題のせいで、周囲に迷惑をかけたりミスをしてしまったりすれば、「もう仕事したくない」「会社に行きたくない」という気持ちにもなってしまいます。

休み明けで仕事行きたくない

休み明けで出勤するのが辛いために、「仕事したくない」「仕事行きたくない」と考えたことがある人は多々います。

【例】

  • 土日に夜更かしして月曜は体が重い
  • 連休明けは仕事へのやる気が減る
  • 有給休暇の翌日も休みたい

このように休み明けは仕事をせず、家から出たくない人が多いでしょう。

休みの日に出かけて疲れが取れず、「このまま寝ていたい」と考える人もいるかもしれません。

また、休みの間ほぼ家から出なかったために仕事の気力が湧かず、「仕事行きたくない」と思う人もいるでしょう。

仕事したくないと悩んだときのの対処法!まずは行動してみよう

毎日全力で仕事に取り組める人はなかなかいません。

しかし、「もう一生仕事したくない」と無気力状態が長引いたり「仕事なんてしないでゲームしたい」投げやりになったりしては、社内の評価や今後のキャリアにも悪影響を及ぼします。

仕事に対してやる気を失ってしまったときには、まずは今できる対処法を取り入れてみましょう。小さなことでも行動してみることで状況が改善する可能性があります。

【仕事したくないときの対処法】

  • 理由を書き出す
  • 有給休暇を取得する
  • 目標を決める
  • 誰かに相談する
  • 部署や担当を変えてもらう
  • 仕事以外の楽しみを見つける
  • 生活リズムを整える
  • 転職を視野に入れる
  • 引っ越しを検討する

それぞれ詳細を確認しましょう。

仕事をしたくない、行きたくないと感じた理由を言語化する

仕事をしたくないと感じているなら、まずは自分が仕事の何に対して不満を持っているのか考えてみましょう。

「なんとなく仕事に積極的になれない」「とにかく仕事がしたくない」と漠然とネガティブになっている人もいるかもしれません。

しかし、そう感じるには必ずどこかに理由があるはずです。

紙とペンを用意したら、以下のように考えられる要因をありのままに書き出してみてください。合わせて、仕事が嫌だと感じたときの気持ちも書き足していきましょう。

【書き出す内容】

  • 仕事内容や業務量に対する不満
  • やりたくない仕事・苦手な仕事
  • 職場でストレスに感じていること
  • プライベートの悩み

書き出したら、自分で解決できることと解決できないことに分けてみましょう。

モヤモヤしていた感情でも、言葉にして紙に書き出すことで頭の中が整理できます。

また、「これなら自分で解決できそう」という気づきが得られれば、次に必要な行動が明確になります。

問題解決のためのヒントを見つけるためにも、考えを整理してみることは有効な手段です。

仕事に行きたくない時は有給休暇を取得して心身を休める

「心身の疲労がひどい」「どうしても仕事をしたくない」という場合は、有給休暇を取得してリフレッシュする時間を作りましょう。

「みんな頑張っているのに休んでいいのかな…」「周囲に迷惑をかけてしまうのでは?」などと、休暇を取得することに罪悪感を抱く人もいるかもしれません。

しかし、無理をして心身の調子を崩してしまっては大変です。

心身をしっかり休めて気分転換をすれば、仕事への取り組み方や向き合い方も変化するでしょう。

一度休んで気持ちを立て直すことで、仕事の効率もアップする可能性もあります。

働きたくない時は目標を設定して全力で取り組む

「やる気が湧かない」「モチベーションが保てない」と悩んでいるなら、以下のように自分自身で目標を設定してみましょう。

【目標設定の例】

  • 次の昇進試験に合格する
  • 〇月までに資格を取得する
  • 出社したらその日のToDoリストを作る

目標を設定することで、それに向かって全力で仕事に取り組んだり業務の効率化や工夫を図るようになります。

目標が達成したときには大きなやりがい、満足感、達成感を感じられるでしょう。

目の前の仕事に全力に取り組んでいれば、成績や作業効率が向上するだけでなく、仕事ぶりが評価されるなどしてその後のキャリアに良い影響をもたらすかもしれません。

また、仕事のうえでの目標設定が難しい場合は、「○曜日は仕事終わりにスイーツを食べる」「今週この仕事を乗り切ったら欲しかった洋服を買う」などと自分へのご褒美を決めるのもおすすめです。

仕事に行きたくないと感じたら信頼できる相手に相談する

「仕事が嫌で気分が晴れない」「どうしても仕事がしたくなくて辛い」という時は、ひとりで抱え込まずに周囲の人に相談しましょう。

ネガティブな感情を我慢して心に仕舞いこんでいると、精神的に負担がかかります。辛さやしんどさが増した結果、心身に不調をきたす恐れもあるので注意が必要です。

正直な気持ちを誰かに話すだけでも気持ちは楽になるでしょう。

相手の共感が得られれば、「自分だけが悩んでいるわけではない」「みんな同じように苦労して仕事をしている」と辛い気持ちも和らぎます。

また、言葉にしたり人と話したりするなかで客観性や冷静さが取り戻せれば、現状を変える解決策も導きやすくなるでしょう。

相談相手は家族や友人でも構いませんが、おすすめは職場の先輩です。

仕事や職場についての情報を共有できる相手なら、具体的な対処法や経験に基づいたアドバイスをもらえる可能性があります。

ただし、相談相手は慎重に選ぶようにしてください。親身に聞いてもらえなかったり周囲に相談内容を広められたりすると、状況が改善どころか悪化してしまうかもしれません。

仕事したくないと考えたときは部署や担当業務を変えてもらう

仕事したくないと感じている理由が今の仕事内容や職場環境にあると分かっているなら、部署異動や業務変更ができるか交渉してみましょう。

社内異動によって日々の業務内容が変われば、低下していた仕事のモチベーションが向上する可能性があります。

職場の人間関係に悩んでいる場合も、異動によって人間関係を一新できるので、新たな気持ちで仕事に取り組めるようになるでしょう。

会社の規模、職場の状況にもよるので、誰もができる対処法とは言えませんが、社内で働く環境を変えられれば会社を辞めるリスクも負わずに済むので、退職や転職をする前の対処法としては有効な方法と言えるでしょう。

仕事に行きたくないなら仕事以外に楽しみを見つける

仕事は仕事として割り切ってプライベートを充実させるというのも対処法のひとつです。

仕事で嫌なことがあったり失敗したりして引きずってしまうこともあるでしょう。

しかし、いつまでもクヨクヨと悩んでいては「もう仕事したくない」「会社に行きたくない」という気持ちになってしまうのも時間の問題です。

そうならないためには、オンオフの切り替えが必要です。

仕事モードからプライベートモードへ気持ちを切り替えれば仕事のことを考える時間が減ります。次第に仕事へのネガティブな気持ちも薄れていくでしょう。

オンオフの切り替え術としては、仕事以外に楽しみややりがいを見つける方法がおすすめです。

【仕事以外に楽しみを見つける方法】

  • 仕事帰りに寄り道をして気分を変える
  • 新しく習い事を始める
  • 映画やキャンプなど休みごとに楽しみを作る
  • 趣味に没頭する

気分転換や趣味として始めたことがひとつの仕事につながるケースも多いです。会社が副業を認めているなら、趣味を副業につなげるのも良いでしょう。

仕事終わりにご褒美を作って仕事行きたくない気持ちを和らげる

仕事の後、自分自身へのご褒美を用意しておくと、「仕事行きたくない」「会社に行きたくない」という気持ちも多少和らぐかもしれません。

  • 彼氏・彼女、友人、同僚と会う
  • 気になっていたカフェに寄ってみる
  • 好きなお酒・おつまみを買う
  • 大好物のスイーツを食べる
  • 早く帰って好きな映画や動画を観る
  • お気に入りの入浴剤を入れて長風呂を楽しむ

「仕事したくない」「仕事に行きたくない」という気持ちを乗り越えて頑張っても、その後に何の楽しみもなければ精神的な辛さは増すばかりでしょう。

一方で、仕事の後に「頑張った自分へのご褒美」のようなものを用意しておけば、それを目標にして一日を乗り切れます。

仕事や会社で嫌なことがあっても、楽しいことや嬉しいことが待っていると思えば、エネルギーが不思議とわいてくることもあるでしょう。「今だけ頑張ろう」「これさえ乗り切れば」と何とか気持ちを奮い立たせて仕事に取り組めるようになるかもしれません。

仕事したくないと悩んだときは好きな音楽を聴く

「仕事したくない」「仕事に行きたくない」という気持ちが強くなりすぎてしんどいときは、音楽の力を借りて精神的な落ち着きを取り戻すというのも有効な手段です。

明るい曲を聴いて前向きな気持ちになったり、リラックスするためにゆったりとした曲を聞いたりと、音楽で気分転換をした経験は誰しもあるでしょう。

音楽がメンタルに与える影響は大きく、実際に医療や福祉の現場では「音楽療法」として取り入れられています。

音楽療法とは?
(中略)音楽療法は患者さんを選ばず、うつ病や不安障害などの患者さんにも受け入れやすいというメリットがあります。音楽の精神への効果としては、鎮静、緊張緩和、催眠、抗うつ、不安の解消、鎮痛などのリラックス作用があると考えられています。身体の病気もストレスによって強まることが多いので、心が穏やかになることで症状が軽減されます。音楽療法とは、このような音楽の力を意図的に利用して、心身の回復を促す治療法です。

引用元:田町三田こころみクリニック「うつや不安を和らげる音楽療法の効果とは?」

こうした音楽がもたらす癒しの効果を上手に取り入れれば、「仕事したくない」「仕事に行きたくない」という辛さも軽減するはずです。

ネットやサブスク音楽配信サービスを検索すると、「不安を和らげるヒーリングソング」「ストレスを緩和する曲」「自律神経を整える音楽」などあります。もちろん、それらから曲を選ぶのも良いですが、選曲に決まりはありません。

聴きたい曲があれば自由に選んでみてください。お気に入りのアーティストだったり思い出の曲だったりと、自分自身が聴いていて「心地良い」と思う音楽を選びましょう。

仕事したくないと考えすぎてしまうなら楽観的に考えるように意識する

「仕事したくないと悩みすぎて辛い」「常に仕事のことを考えて自分で自分を追い詰めてしまう」という場合は、楽観的に考えるように意識してみましょう。

仕事である以上、真面目に取り組むことは大切です。責任やプレッシャーの大きい仕事をしていれば、四六時中仕事のことを考えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、精神的に辛くなるほど自分を追い込む必要はありません。深刻に考え過ぎてメンタルに不調をきたしてしまっては、落ち着いて仕事に取り組むことも難しくなってしまうでしょう。

これでは負のスパイラルで、仕事においてもメンタル面にも悪影響を及ぼします。

考えすぎてしまうときや頑張りすぎてしまうときには、「やるべきことはやったからこれで十分」「何か問題が起きたらそのとき対処すればいい」と言い聞かせましょう。

真面目すぎる人やつい考えすぎてしまう人は、ある程度割り切って仕事に向き合うことも必要です。

自分で自分を追い詰めないよう意識することで、精神的な辛さも徐々に和らいでいく可能性があります。

仕事に行きたくないなら生活習慣を見直して生活リズムを整える

睡眠不足や不摂生などの生活リズムの乱れから仕事へのやる気を失っている場合は、生活習慣を見直す必要があります。

以下に、生活習慣を改善するための10のポイントを紹介するので、参考にしてみてください。

【生活習慣を改善するポイント】

  1. 適度に運動する
  2. 禁煙する
  3. 塩分控えめの食事にする
  4. 油を使った食事を控える
  5. 魚中心の食事に変える
  6. 野菜を積極的に食べる
  7. お酒を飲み過ぎない
  8. 毎食後に歯磨きをする
  9. ストレスを解消する
  10. 良質な睡眠で身体を休める

一気に生活のすべてを変えようとすると、かえってストレスになることもあります。無理のない範囲で、ひとつずつ取り入れてみてください。

仕事行きたくない気持ちが強いなら転職を視野に入れて行動する

「部署異動が叶わず現状が変えられない」「今の職場では自分のやりたい仕事がない」など、仕事したくないと思う原因が明確になっていて、自分の努力や工夫だけで問題が解決しない時は、転職を検討してみても良いでしょう。

ただし、転職にはリスクもあるので慎重に決断することが大切です。ここまで紹介してきた対処法を試した後、十分に検討してから行動に移すようにしてください。

職場が遠くて仕事行きたくないなら引っ越す

難易度が高い対処法ではありますが、引っ越すのも一つの手です。

「通勤時間が長くて辛い」「満員電車に乗りたくない」という方は、職場に近いエリアへの引っ越しを検討してみましょう。

「やりたい仕事ではあるけど、職場に行くまでが大変」と悩んでいる方におすすめです。

一緒に住んでいる家族がいる場合は、理解を得てから具体的に検討してみてください。

【年代別】仕事したくないと悩む人向け!アドバイスと転職のポイント

仕事に前向きになれない理由は人それぞれで、年齢によっても異なります。社会に出たばかりの20代と責任ある仕事を任された40代とでは、仕事で抱える悩みも変わってくるでしょう。

また、企業が求める人材は年齢によっても変化するので、転職活動でのアピールポイントも変えなければなりません。

そこでここからは、仕事したくないと悩んでいる方向けのアドバイスを年代ごとにお伝えしていきます。

合わせて、転職活動のポイントもそれぞれ紹介するので、今の仕事や職場に悩みを抱えている方はもちろん、転職も検討している方はぜひ参考にしてください。

仕事したくない20代は興味のある分野について追及してみよう

20代は、社会人としてもっとも可能性に満ち溢れた年代です。同時に社会人としての基盤作りという意味でも大切な時間です。

体力面やフットワークなど、若手社会人ならではの魅力があり、年齢を重ねてからではできないチャレンジがたくさんできる貴重な時期と言えます。

そんな時期に、仕事で心身に大きなストレスを抱えてしまうと、仕事の楽しさや面白さを実感できないまま過ごすことになってしまいます。

そのため、20代で仕事をしたくないと思い悩んでいる方は、自分の好きな仕事、興味が湧く分野を積極的に開拓してみるのがおすすめです。

今の仕事を続けながら、将来的にやってみたい仕事に関連するスキルや資格について学ぶのも良いでしょう。

一度就職した第二新卒はもちろん、ある程度の社会人経験を積んだ20代後半であっても、未経験の業界・職種へのジョブチェンジも十分に可能です。

【転職活動のポイント】

  • 自分自身の強みを把握する
  • やる気や熱意を伝える
  • キャリアビジョンを考える

20代の転職を成功させるには、自己分析と企業研究が欠かせません。

まずは、自己分析で自分自身の強みや得意分野を明確にしたら、職務経歴書や面接では採用担当者に分かりやすく効果的にアピールできるよう準備しましょう。

また、20代の人材を求める企業の場合、入社後の育成を前提とした採用活動を行うところも多いです。そのため、「入社して何をしたいのか」「転職によって何を実現したいのか」ということを積極的に伝えることで採用率もアップします。

さらに、忘れてはならないのが、将来のキャリアビジョンを考えたうえで転職活動を行うことです。

転職後のビジョンをあいまいにしたまま転職すると、目標や目的がないまま仕事に取り組むことになります。転職先で壁にぶつかった際、すぐに転職を考えてしまうようでは辞め癖がついてしまうかもしれません。

20代で自分に合った仕事を見つけるには、自分自身としっかり向き合うことを心がけましょう。

仕事に行きたくないと感じる30代は新しいことに挑戦してみるのがおすすめ

30代は会社の仕組みについても理解していて、仕事の経験やスキルもある程度身に付けてきています。

リーダーを担ったり後輩の育成を行ったりと、責任ある仕事を任されることで仕事のやりがいを実感する人もいます。

一方で、仕事量や責任の重さが増すなかで、それらに見合った収入やキャリアが得られないと感じる人も少なくありません。

また、現職に慣れてくる30代では、日々働くなかで「いつまで続けられるか」と漠然とした不安を抱くことや仕事に飽きを感じることもあるでしょう。

仕事へのモチベーションが下がっている30代には、これまでとは違った視点から新たな挑戦をしてみることをおすすめします。

「仕事に役立つ資格を取得する」「ビジネスの視野を広げるイベントに参加する」「副業を始める」など、具体的に行動を起こすことで仕事観に変化が生まれる可能性があるでしょう。

【転職活動のポイント】

  • 即戦力になる実績やスキルを洗い出す
  • ライフステージの変化を考えておく
  • 自分自身の市場価値を知る

30代の転職市場は、即戦力となる人材を求める会社が多いです。

そのため、主観的な自己アピールするよりも、「企業にどのように貢献できるか」を採用担当者に具体的に伝える必要があります。

これまでのキャリアを棚卸しして、「実際にどんな経験を積んできたか」「具体的にどれだけの実績を出したか」「転職に有利になる資格やスキルがあるか」を洗い出しましょう。

また、30代以降は結婚、出産、育児など、ライフステージも変わりやすい年代です。

そのたびに転職を繰り返すことがないよう、入社前に「給与の上がり方」「昇進の仕組み」「産休・育休制度」「転勤の有無」などの確認も忘れずに行ってください。

働きたくない40代は自分自身を俯瞰する時間を作ろう

40代は、社会や仕事の理解を深めていて、プロジェクトの責任者を任される、部下を持つといったことも増えていきます。

合わせて、子供の進路、親の介護、自分自身の体調の変化など、仕事以外の部分で悩みを抱える人も多いです。

そのため、日々の業務や職場に原因がなくてもいろいろな要因が重なって、「仕事どころではない」「会社に行きたくない」という気持ちになってしまっている可能性があります。

このような場合には、自分自身を見つめる時間を持つのがおすすめです。

仕事に家庭にと追われているとなかなか自分の時間が作れないかもしれません。しかし、仕事の煩わしさや忙しさから一度離れ自分を俯瞰する時間を持つと、冷静さが取り戻せます。

【転職活動のポイント】

  • キャリアの棚卸しをする
  • 業界・職種にとらわれすぎない
  • 複数の情報源を持つ

40代の採用活動では、「マネジメント力」「企画力・提案力」「専門性」など、30代以上に求められる高い能力が求められます。

特に管理職を視野に入れた転職では、部下を持つのに値する高い人間性なども重視されます。

採用担当者に効果的にアピールするためにも、自己分析とキャリアの棚卸しを徹底的に行いましょう。

40代以降は、20代・30代に比べて転職が厳しくなる傾向にあるので、業界や職種にとらわれすぎないことも大切です。これまでの経験が活かせる異業界・異業種についても検討してみてください。

また、転職サイト、企業の公式ホームページ、口コミサイトなど、いろいろな方法で情報収集を行うことも忘れずに行ってください。

培ってきた人脈も活用すると、情報量が増えるだけでなく、より信頼できる情報を入手することも可能でしょう。

仕事したくないニートの方向け!将来のリスクと社会復帰のポイント

今の仕事や会社に対する不満から「仕事したくない」と悩む人がいる一方、「そもそも働きたくない」と考えるニートの方もいますよね。もちろん、仕事をしない理由やその背景は人それぞれでしょう。

しかし、無職の状態を続けることにはリスクもあるので、できることから行動していくことをおすすめします。

そこでここからは、無職でい続けるリスクと社会復帰のためのポイントを紹介していきます。「仕事したくない」という気持ちと合わせて、少しでも「現状を変えたい」「一歩踏み出したい」と考える方はぜひ参考にしてください。

仕事をしたくないからと無職の生活を続けるリスク

「そもそも働きたくないからこのままニートを続けたい」と考える方もいると思います。

そう考えるに至った理由や背景は人それぞれなので、金銭的に余裕がある、実家や家族など生活面で頼れる場所があるという場合は、焦って就職する必要はないと言えるでしょう。

しかし、無職の生活を続けることには以下のようなリスクも伴います。

【無職・ニートでいるリスク】

  • 無収入の生活を続けるには限界がある
  • 社会とのつながりがなくなる
  • 社会人経験や人生経験が積みづらくなる
  • 就職先の選択肢が限られる
  • 35歳以上の場合、「引きこもり」と思われる可能性がある

食費、家賃、光熱費、税金の支払いなど、生きていく以上はお金が必要です。

親の収入に頼った生活や貯金を切り崩しての暮らしは、親が亡くなったり貯金が底をついたりすれば、生活はたちまち立ち行かなくなってしまいます。

また、働いていれば仕事を通じて社会とのつながりが持てますが、無職では社会との接点も限られるので、社会から孤立しているように思えたり、強い孤独感を感じることもあるでしょう。

仕事をせずに家にいれば、社会人経験・人生経験を積む機会も減ってしまうので、内面的な成長ができずに考え方に幼さが残ってしまう可能性も…。

さらに、いざ働かなければならない状況になった際、就業経験がなかったりニート生活が長かったりした場合、採用担当者がマイナスのイメージを抱くこともあります。「社会復帰できるのか」「これまでどのように生活してきたのか」などと懸念されれば、採用されづらくなってしまうでしょう。

加えて知っておくべきリスクが、35歳以上の場合、「ニート」ではなく「引きこもり」と周囲に認識される可能性があることです。

厚生労働省では、ニートを以下のように定義しています。

ニートとは、15~34歳の若者で、仕事に就かず、家事も通学もしていない人をいいます。

引用元:厚生労働省 ニートの就労を支援する「地域若者サポートステーション」11カ所を追加選定~平成25年度は前年度より44か所多い、全国160カ所で実施~

もちろん、次の仕事を決めずに退職した場合の転職活動期間中など、一時的に無職の状態となる人はいるでしょう。

しかし、若いころから長期間にわたって無職でい続けた35歳以上の方の場合、一般的なニート向けの支援の対象から外れてしまう可能性はゼロではありません。

このように、さまざまな事情があって無職・ニートでいるとしても、無職状態が長く続くことには、生活面や金銭面、社会復帰の観点から複数のリスクがあることは理解しておいたほうが良いでしょう。

無職・ニートからの社会復帰を目指すならまずは自己分析をする

無職・ニートからの社会復帰は可能ですが、「なんとなく」で仕事を選んでしまうと、壁にぶつかった場合にせっかく芽生えた就業意欲を失ってしまうかもしれません。

就職活動を始める前に、まずは自己分析を行いましょう。

徹底的に自己分析をすることで、自分の長所・短所、やりたいこと、大切にしたい仕事観や人生観などが明らかになります。

自己分析によって自身への理解を深めておくと、自分の強みや価値観と会社のニーズを照らし合わせながら求人を探せるので、自分に合った仕事が見つかりやすくなるでしょう。

合わせて、「ニートになった理由」や「ニートの経験を通して学んだこと・考えたこと」などについても振り返って言語化できるようにしておきましょう。

前述したように、無職やニートの経歴があると採用担当者のマイナスイメージにつながる場合がありますが、「自分にとっては必要な時間だった」と伝えられれば、相手の懸念を払しょくできるかもしれません。

以下に、自己分析のやり方を紹介するので手順に従ってやってみましょう。

【自己分析のやり方】

  • 過去の自分を振り返って、出来事を時系列に箇条書きで書き出す
  • 箇条書きで書き出した出来事を掘り下げる
  • 洗い出したエピソードから共通点を見つけ、自分の強み・価値観を分析する
  • 自分の強みや価値観から「どんな仕事なら自分の強みを活かせるか」など就職活動の方向性を考えていく

自分ひとりでの自己分析が難しいと感じたら、公的機関や民間の就職・転職のプロに相談してみましょう。

公的機関であれば、全都道府県に設置されている「地域若者サポートステーション」がおすすめです。

地域若者サポートステーション(愛称:「サポステ」)では、働くことに悩みを抱えている15~49歳までの皆さまを対象に、就労に向けた支援を行う機関です。

引用元:厚生労働省 地域若者サポートステーション

また、フリーターやニートなど職歴に自信がない方向けの転職エージェントに登録すると、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーが自己分析から求人紹介・面接対策まで幅広くサポートしてくれます。

このような就職支援サービスを上手に活用することで、就職に向けての疑問や不安も解消しやすくなるはずです。

社会復帰するまでの見通しがつくようになると、安心して就職先が探せるでしょう。

仕事行きたくないときでも仕事に行ったほうが良いケース

「仕事行きたくない」と思っていても、中には仕事に行ったほうが良いケースもあります。

【仕事に行ったほうが良いケース】

  • 寝坊で仕事に行きたくないとき
  • なんとなく仕事したくないとき

なぜ仕事に行ったほうが良いのか、チェックしてみましょう。

寝坊で仕事行きたくないときは無理にでも仕事に行く

「寝坊したから仕事行きたくない」と多くの人が思ったことがあるでしょう。

しかし、仕事は休まず、無理にでも仕事に行くのがおすすめです。当日に仕事を休んでしまうと、欠勤もしくは有給休暇になります。

欠勤した日の給料は発生しませんし、当日の有給休暇は通りにくい傾向があります。

寝坊した日に休んだ場合、その日の分の仕事は次の出勤日に対応しなければなりません。午後からでも良いので、仕事に行く方向へと考えを変えてみましょう。

なんとなく仕事したくないときも会社に着けば気持ちが変わりやすい

特に理由もなく、「なんとなく仕事したくない」という場合も仕事に行くことをおすすめします。

職場に着いてしまえば、すんなりと仕事を進められるケースが多いので、無理にでも仕事に行きましょう。

「なんとなく仕事したくない」「なんとなく仕事行きたくない」という理由で休むと、給料が減ってしまう可能性があり、もったいないといえます。

仕事帰りの楽しみを決めて会社に行けば、すっきりとした気分になり、モチベーションが上がるでしょう。

仕事行きたくない理由によっては転職したほうが良いケースもある

「仕事したくない」「仕事に行きたくない」と思う原因によっては、仕事に行く・行かないというよりそもそも仕事・会社を辞めるという選択を考えたほうが良い場合もあります。

【退職・転職を検討したほうが良いケース】

  • 職場にハラスメント行為がある場合
  • ほかにやりたいことが明確にあって今の職場では実現できない場合
  • 拒否反応と思える変化が心身に表れている場合

職場にハラスメント行為がある場合

ハラスメント行為が横行しているせいで仕事に意欲的になれないのであれば、その職場からはできるだけ早く離れたほうが良いでしょう。

ハラスメントと一口に言ってもその種類は以下のようにさまざまです。

ハラスメントの種類
パワハラ ・殴る、蹴る、物を投げつけるなどの攻撃をする
・人格を否定するような言動をする
・職場で孤立させる
セクハラ ・性的な関係を断ったら解雇された
・体を触られる苦痛から仕事への意欲が下がった
マタハラ ・休暇を申し出たら断られた
・妊娠を報告してから嫌がらせをされるようになった

このようなハラスメントが目立つ会社の場合、ハラスメントを行う本人だけに問題があるとは限りません。ハラスメントを黙認するような社風が根付いている可能性もあるので、根本的に環境を改善しようとするとかなりの時間や労力がかかってしまうでしょう。

この場合、「自分にはこの会社は合わなかった」と割り切って退職・転職に踏み切るほうが、心身の健康にとってもキャリアにおいてもベストな選択と言えるでしょう。

特に、当事者としてハラスメントの被害に遭っているなら問題はより深刻です。仕事のモチベーションやパフォーマンスが低下するばかりか、精神的なストレスから心身に不調をきたす恐れもあります。

もちろん、上司や人事部に相談して部署異動をするのもひとつの解決法でしょう。

しかし、相談しても状況が変わらなかったり部署異動まで時間がかかったりと、ハラスメントの問題解決が難しい場合、なるべく早く「会社を辞める」という判断をして自身の身を守ることをおすすめします。

ほかにやりたいことが明確にあって今の職場では実現できない場合

やりたいことや挑戦したいことが明らかになっていて、それが今の職場では実現できないという場合も、早い段階で転職したほうが良いでしょう。

ほかにやりたいことがあるのにその実現に向けて動けないという状態でいるのは、精神的に辛いでしょう。

日々の業務に対しても、「やっても意味がない」「キャリアにつながらない」と考えるようになれば、モチベーションが低下したり無気力になったりするのも当然です。

こうした状態では長期的なキャリアプランも立てられないので、将来のキャリア形成にも影響を及ぼしかねません。

また、一般的に転職は年齢を重ねるほど難易度が高くなる傾向にあるので、ほかにやりたいことがあるなら早めに行動に移すことをおすすめします。

ただし、やみくもに会社を辞めて転職活動をするのが正解とは言えません。

転職したい業界や職種によっては、在職中に経験やスキルを補って、それから転職活動に臨んだほうが採用に有利になることもあります。安定した収入を得ながら情報収集や準備を行うことで、転職成功率もぐっとアップするはずです。

せっかく興味の持てる仕事や情熱を傾けられるものが見つかったなら、計画的に行動をして満足度の高い転職活動につなげましょう。

拒否反応と思える変化が心身に表れている場合

「仕事したくない」「仕事に行きたくない」と思い悩んでいて、拒否反応と思えるような異常を感じている場合、休職だけでなく退職や転職も視野に入れたほうが良いかもしれません。

以下のような変化を感じてはいませんか。

  • 仕事をしたくなくて毎朝涙が出る
  • 仕事のことを考えると胸が苦しくなる・動悸や吐き気がする
  • 仕事に行きたくなくて夜寝れない・朝起きれない・布団から出られない
  • 仕事を休みたくて「病気になりたい」「怪我をしたい」と思ってしまう
自分ではささいな変化のように感じても、実はストレスの影響である可能性もあるので、休職や退職など早めの対処が必要です。

ストレスサインやストレスセルフチェックについては先に紹介した通りですが、自分ひとりで判断できない場合は、メンタルヘルスを専門とする医師の診断を受けましょう。

仕事したくないときの注意点!やってはいけない行動もある

「どうしても仕事をしたくない」「もう働きたくない」という心情はとても辛いものです。しかし、そんなときだからこそ取るべきではないNG行動もあります。

ここからは注意点として避けたほうが良い行動を3つ紹介します。後悔しないためにも事前に知っておきましょう。

【仕事したくない時のNG行動】

  • 無理をして働き続ける
  • 今すぐに退職する
  • 無断で会社を休む

仕事に行きたくない時に無理をして働き続けるのはNG

心身に過度なストレスがかかった状態で無理をして働き続けることは避けましょう。

身体的・精神的な負担から健康を損なうケースは少なくありません。

場合によっては、うつ病などの病気になってしまうこともあるので注意が必要です。

うつ病は、気分障害の一つです。一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。
引用元:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス 総合サイト

心身の調子が良くないと感じたら、無理や我慢をせずに仕事を休むようにしてください。

有給休暇を取得するのも良いですが、状態によっては休職を検討しましょう。

以下に、心身に現れるストレスのサインを紹介します。自分自身のストレス状態を把握する際の参考にしてください。

体に現れるストレスサイン ・めまいや耳鳴りの症状がある
・頭痛、腹痛、腰痛、肩こりなど体に痛みが出ている
・よく眠れない、一度眠っても目が覚めてしまう
・食欲がない、または食べ過ぎてしまう
・下痢や便秘をしている
心に現れるストレスサイン ・些細なことで驚く、涙が出る
・強い不安感や緊張感がある
・イライラしやすい
・気分の落ち込みが激しくやる気が湧かない
・人に会いたくない

仕事に行きたくない!働きたくないといって衝動的に退職してしまうのも避ける

「どうしても仕事したくない」「もう会社に行きたくない」という気持ちが強くなれば、退職や転職が頭をよぎることもあるでしょう。

しかし、一時の感情や勢いに任せて退職するのは危険です。

急な退職には以下のようなデメリットがあります。

【急な退職のデメリット】

  • 転職の軸があいまいなままの転職活動は長引く可能性がある
  • 次の仕事が決まるまで無収入状態なので金銭的に困窮するリスクがある
  • 急な退職を「無計画」とネガティブに捉える採用担当者もいる

後先考えずに退職すると、転職活動に苦労したり転職後に後悔したりする可能性があります。

退職や転職にはリスクが伴うことを理解したうえで、「今の仕事を続けながら現状を変える方法はないか」「会社を辞めて本当に後悔しないのか」など、冷静に考えてみましょう。

どうしても仕事に行きたくない、仕事したくない時でも無断で会社を休むのは絶対避ける

いくら会社に行きたくなくても無断欠勤や避けましょう。

無断欠勤は社会人として無責任な行動です。上司や同僚に迷惑をかけることにもなり、職場に戻るとなった場合、これまで以上に働きづらくなってしまいます。

なかには「どうせ辞めるからどう思われてもいい」「そのまま退職できればむしろ好都合」と考える人もいるかもしれません。

しかし、無断欠勤の理由によっては損害賠償や懲戒解雇の理由にもなり得ます。転職活動やキャリアにも影響を及ぼしかねないので、軽視するのは厳禁です。

出勤や欠勤の連絡は社会人として守るべき当然のルールと考えて、会社を休む際には必ず連絡するようにしてください。

家に引きこもって外出を避ける

仕事に行きたくないという気持ちが強くなりすぎると、「何もしたくない」「家から出たくない」という無気力状態に陥ることもあります。

しかし、何もしたくないからと言って、とりあえず家に引きこもったり、外出を避けたりするのはおすすめしません。

家に引きこもるようになると、外出するのが億劫になってしまいます。

家だけの生活が当たり前になれば、「仕事したくない」「仕事に行きたくない」という気持ちもいっそう強くなってしまうでしょう。こうした状態が続けば、通常の社会生活が送れなくなってしまうかもしれません。

また、四六時中家に居続けることがかえってストレスになることもあります。

外の世界とのつながりを切ってしまえば、他人や世間の関わりがなくなるので、人付き合いの煩わしさや面倒さからは解放されるでしょう。

しかし、社会的な孤立を招くリスクもあり、「自分は誰にも必要とされていない」などと強い孤独感を抱くようになる可能性も…。

以下のように、適度に外に出ることは気分転換にもなるはずです。

  • 外の空気に触れる
  • 日光を浴びる
  • 人に会って会話を楽しむ

外に出てリフレッシュすることは、健康面・メンタル面のどちらにおいても良い影響をもたらしてくれるでしょう。

辛い気持ちをひとりで抱え込む

仕事したくないと思い悩んだとき、その気持ちを自分ひとりで抱え込むのも避けるべき行動のひとつです。

辛さや悩みをひとりで抱え込んでも、「仕事に行きたくない」「働きたくない」という気持ちは変わりません。

そればかりか、ネガティブな感情が加速して精神的にもいっそう追い詰められてしまうでしょう。ストレスが強くなれば、心身に異常をきたす恐れもあります。

行きたくないと思うほど仕事や職場で悩みを抱えたときは、信頼できる人に相談しましょう。

上司や同僚なら職場環境を理解しているので、悩みを理解してもらいやすく、適切なアドバイスがもらえるかもしれません。

職場に話せる人がいない場合は、家族や友人など身近な人に話を聞いてもらいましょう。具体的な解決策が見つからなくても、辛さや悩みを吐き出すだけでも気持ちが楽になるはずです。

「職場の人には言えない」「身近な人だからこそ話せない」というときは、外部の相談窓口を利用しましょう。

「働く人のこころの耳相談」では、電話・SNS・メールでの相談を受け付けています。

相談窓口 相談方法 相談可能時間
働く人の「こころの耳電話相談」 フリーダイヤル:0129-565-455
※1回の相談時間は最長20分まで
・月曜日・火曜日17:00~22:00
・土曜日・日曜日10:00~16:00
※祝日、年末年始を除く
働く人の「こころの耳SNS相談」 LINEアプリで「友だち登録」をして相談する
※初回のみアンケートが表示される
・土曜日・日曜日10:00~16:00(受付は15:30まで)
・月曜日・火曜日17:00~22:00(受付は12:30まで)
※祝日、年末年始は除く
働く人の「こころの耳メール相談」 メールを直接送るか専用フォームから相談する
・メール相談専用フォーム: https://kokoro.mhlw.go.jp/mail-soudan/
・メールアドレス:mail@kokoronomimi.info
メンタルヘルスに関する悩みや不調の相談も可能で、プライバシーにも配慮されているので、相談窓口のひとつとしてぜひ覚えておくと良いでしょう。

健康を損なうやり方でストレスを発散する

心身の健康を維持するためには、上手にストレスを発散させることが大切ですが、身体に負担がかかるようなやり方は避けましょう。

  • 過度な飲酒をする
  • 暴飲暴食をする
  • 日常的に栄養ドリンクを摂取する

食事やアルコールを楽しむことで気分転換ができます。一時的な快楽によって、仕事の悩みや職場への不満も忘れられるかもしれません。

しかし、食べ過ぎや過度な飲酒は健康を損なうリスクを伴います。すでに抱えている問題に加えて、心身に不調をきたしてしまっては、仕事どころではなくなってしまうでしょう。

また、ストレス発散のためにお酒を飲む人は少なくないですが、「依存症対策全国センター」では、ストレスと飲酒について以下のように示しています。

お酒によって得られる良い効果は、普段の生活の中で実感していることと思います。一方で、不快な気持ちを忘れるための飲酒は、危険な飲み方につながりやすいと言われており、飲酒量や飲酒頻度が少しずつ増加し、やがてはお酒を手放せなくなってしまう可能性が高まります。

引用元:依存症対策全国センター「うつ、不安とお酒の関係」

過度な飲酒を続けていると、アルコール依存症にもつながりやすくなります。

体に負担がかかるようなストレス発散法は、心身に不調を招きかねません。食事やアルコールを楽しむ際には、適度な量に止めましょう。

仕事したくない状況を放置して生じるリスク

仕事したくないにもかかわらず無理に働き続けると、健康を損なう恐れがあります。

また、仕事したくない状況を放置したままでは、健康以外にも以下のリスクがあるため、注意が必要です。

【仕事したくない状況を放置した際のリスク】

  • 仕事に集中できず悪循環に陥る
  • 周りに意欲がないと思われてしまう

詳細を以下でお伝えします。

仕事に集中できず悪循環に陥る

「仕事したくない」「仕事行きたくない」と考えている状態では、仕事にあまり集中できないでしょう。

  1. 本来のパフォーマンスで業務を進められない
  2. ミスをしてしまう
  3. 「仕事したくない」とまた考える

こういった、悪循環に陥る可能性もあります。

また、「仕事したくない」と思いながら長期間仕事をしていては、なかなか良い結果が出ません。思うような結果が出せない状況が続けば、自己嫌悪に陥ってしまう人もいるでしょう。

仕事に集中して本来のパフォーマンスを発揮できるように、なぜ「仕事したくない」「仕事行きたくない」と考えるのか、理由を考えてみてください。

今の状況を放置していては、成績が下がってしまい、給料が減る恐れもあります。

「仕事に行きたくない」という気持ちは周りに意欲がないと思われてしまう

「仕事したくない」「仕事行きたくない」と考えながら業務を行うと、周りにその考えが伝わる場合もあります。

  • 意欲がない
  • 信頼できない

このように周りから思われてしまうと、「士気を下げる人」と認識され、場合によってはチームから外される可能性もあります。

上司に「意欲がない」と判断された場合、担当のプロジェクトから降ろされる恐れもあるでしょう。

「仕事したくない」「仕事行きたくない]」と考えること自体は問題ないですが、あまりにもその考えが露呈すると、信頼を失うケースもあります。注意しましょう。

退職を決めた後に必要な行動!スムーズに辞めるために準備すること

「仕事したくない」「仕事に行きたくない」と悩んだ末に、退職を決断する方もいます。

しかし、なかには「何から手をつければいいかわからない」「誰に最初に報告すべき?」と疑問や不安に感じることもあるでしょう。

そこでここからは、仕事を辞めると決めた後の行動について解説していきます。事前に確認したり準備したりすることで退職までスムーズに進められるので、何をするべきかあらかじめ把握しておきましょう。

就業規則を確認する

仕事を辞めると決めたら、まずは今いる会社の就業規則を確認しておきましょう。

法律では、期間の定めのない雇用契約の場合、退職希望日の2週間前に申し出れば良いことになっています。

「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。」

引用元:e-Gov法令検索「民法」第627条

そうは言っても、自分が退職した後も職場が円滑に業務を遂行するためには、後任者への引き継ぎや人員を補充するための採用活動など、会社として必要な準備があります。

一般的には退職希望日の1か月半~2か月前には伝えるのが望ましいとされていますが、就業規則では「退職を申し出る期日」について記載されているケースが多いです。

トラブルを回避してスムーズに退職手続きを進めるためにも、必ず定められている期日を確認してそれに従うようにしましょう。

仕事を辞める前に転職先を決める

転職活動のタイミングとしては、退職前と退職後の2パターンありますが、よほどの事情がない限りは、在職中に転職先を決めることをおすすめします。

ここで、退職前に転職活動をする場合と退職後に転職活動をする場合のメリット・デメリットを紹介します。

メリット デメリット
退職前の転職活動 ・安定した収入を得ながら転職先を探せる
・職歴にブランクを空けることなく転職できる
・今いる会社と応募企業を比較しながら転職先が探せる
・「現職に残る」という選択肢を持ちながら転職活動ができる
・転職活動に使える時間が限られる
・現職と転職活動の両立が難しい
・現職の退職時期と転職先への入社時期を調整しなければならない
退職後の転職活動 ・時間に余裕が持てるので転職活動に専念できる
・面接日程が組みやすい
・情報収集や選考対策などに時間をかけられる
・収入が途絶えるので金銭的に困窮する恐れがある
・金銭的に余裕がないことで焦って転職先を決める可能性がある
・「計画性がないのでは」と採用担当者に懸念を抱かれやすい

在職中の転職活動をおすすめするもっとも大きな理由が、安定した収入があるということです。

収入を得ながらの転職活動なら、納得いくまで転職先を探すことができるでしょう。

一方、現職を辞めてから転職先を探すとなると、一時的に無収入の状態になります。すぐに転職先が決まればいいですが、転職活動が長引いた場合、「お金がない」と焦って転職先を決めることにもなりかねません。

現職を続けながらの転職活動は忙しくなりがちですが、転職エージェントを利用すれば、「求人の紹介」「応募書類の添削」「面接日程の調整」「面接対策」など幅広いサポートが受けられるので、効率良く転職活動が進められるでしょう。

転職のプロのサポートやアドバイスがあれば、内定獲得率もぐっと向上するはずです。

できるだけ繁忙期を避けて退職の意思を伝える

退職時期に決まりはありませんが、円満退社を目指すのであれば、退職時期や退職を申し出る日はできるだけ繁忙期を避けましょう。

少しでも人手を必要とするような忙しい時期に退職日を設定すると、「忙しくなるのがわかっているのに」「どうしてこのタイミングを選んだの?」と上司や同僚に悪い印象を与えかねません。

印象が悪くなれば職場での居心地も悪くなり、「仕事したくない」という気持ちもますます募ってしまうでしょう。

また、繁忙期に退職の意思を伝えると、「今は忙しいから」「落ち着いたら改めて話を聞くから」などと、上司に取り合ってもらえない可能性もあります。

退職の話ができなければ、退職時期もズルズルと延びてしまうので転職時期も遅れてしまうかもしれません。

スムーズな退職をするためにも、退職時期や退職の意思と伝えるタイミングは慎重に選ぶようにしましょう。

引き留められにくい退職理由を考える

会社を辞めると決めたら、退職理由をどのように伝えるかについても考えておきましょう。

退職を申し出た際に、上司から引き留められる可能性はゼロではありません。なかには「引き留められたらどうしよう…」「説得されたら断り切れないかもしれない…」と不安を感じる方もいるでしょう。

ここで大切なのは、会社の不満を述べずにポジティブな言葉で退職理由を伝えることです。

例えば、「人間関係が良くないから辞める」と伝えた場合、「部署異動したら問題が解決するのでは?」「チームメンバーを変えるから残ってほしい」などと、交渉や説得をされる可能性が出てきてしまいます。

一方で、以下のように今後のキャリアビジョンや希望の働き方を前向きな表現で伝えれば、相手に引き留めの材料を与えずに退職理由を説明できるでしょう。

  • 「顧客により良い提案をするためにチームのコミュニケーションを大切にしながら仕事に取り組みたい」
  • 「職歴や年齢に関係なく意見を言い合える職場でチーム一丸となって頑張りたい」
  • 「個人プレーではなくチームプレーで仕事に取り組むなかで自己成長を目指したい」

退職理由が「給料が低いから」「残業が多いから」「長距離通勤がしんどいから」といった不満の場合も同様です。

以下に言い換えの例をまとめたので、退職理由を考える際の参考にしてみてください。

退職理由 ポジティブな言い方
給料が安い場合 ・成果や実績を評価してくれる会社で働きたい
・成果が評価される実力主義の会社活躍したい
残業が多い場合 ・効率的に働いて実績をあげたい
・メリハリを持って業務に取り組みたい
通勤が辛い場合 ・通勤にかかる時間を仕事にあてて有意義に使いたい
・地元に役立つ仕事がしたい

業務の引き継ぎの準備をする

いざ退職をするとなれば、必要になるのが後任者に対しての引き継ぎです。

スムーズに引き継ぎを行うためにも、退職を決めたら自分の業務をまとめた手順書やマニュアルを作成しましょう。

業務内容をまとめた書類があれば、後任者に対して業務の流れややり方を説明しやすくなります。口頭だけでなく書類で渡すことで後から見返せるので、後任者にとっても理解しやすいでしょう。

ほかにも、以下のような内容を書類やデータでまとめておくと、トラブル発生時や顧客との連絡時に役立つはずです。

  • トラブル発生時の対応方法
  • 顧客とのこれまでの主なやりとりについて
  • 顧客の連絡先や名刺

合わせて、どの業務にどれだけの時間がかかるかなど、引き継ぎに必要なスケジュールも大まかに決めておきましょう。

いざ退職するとなるとやるべきことが増えるので、慌ただしいなかで引き継ぎを行わなければならない可能性も出てきます。

退職日や最終出勤日の1週間前には引き継ぎが終わるようスケジュールを組んでおくと、余裕を持って退職を迎えられるでしょう。

仕事行きたくない・働きたくないと感じるときは自分自身と向き合うチャンス

紹介してきたように、仕事したくないと思うことは誰にでもあります。毎日頑張って働いていれば、仕事や職場に向かいたくない日もあって当たり前です。

だからと言って仕事に行きたくない気持ちを無視して、心身のストレスを放置していると深刻な病気につながることもあるので軽視はできません。

体や心が限界に達してしまう前に、一度立ち止まって自分自身と向き合ってみましょう。

問題解決法が見つからないときは、信頼できる人を頼るのもひとつの方法です。 時には周囲の力も借りながら、前向きに仕事に向き合うためのヒントを見つけてみてくださいね。