「釘師」というのはあまり聞いたことのない資格ですが、具体的にはどういった仕事をするのでしょう? |
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釘師とは、パチンコ台の釘を調整する人、パチンコ台の釘を調整してパチンコ玉の飛び方、飛ぶ方向 などをコントロールできる人のことです。 パチンコ台も年々変化しているため、時代にともない求められる役割が異なってきます。 昔のパチンコ台においては、パチンコ台の出玉は釘の調整に依存する部分が大きかったですが、現在のパチンコ 台では出玉数は「大当たり」をするか否かにかかっています。つまり、各パチンコ台に設置された制御回路の確率、 ランダム性など機種特性を把握し、パチンコ店の経営に生かしてゆく能力がなければならないのです。 また、パチンコ店に設置されている遊技機はパチンコ台だけでなく、パチスロ機もあります。現在の傾向として、パチ スロ機の設置が増大していますが、その状況の中で『釘師』の役割も変化しています。釘の調整だけでなく、ホール コンピュータで集計される出玉データ、コインデータの読み方、活用方法など運用管理の能力が必要とされおり、 現代においてはパチンコ玉飛び方をコントロールする釘の調整だけしかできない『釘師』は不要であり、データ分析 に基づく釘の調整、アレンジ、及び制御回路のモード設定、店舗全体を管理運営できる能力が求められています。 |
なるほど。資格名から受けるイメージとは全然違いますね。それではどうすれば取得できるのでしょうか? |
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パチンコ業界、遊技機業界には専門的な人材育成をおこなう学校があります。それらの学校が独自の資格を発行 しているので、まずその講座を受講します。私の場合は業界内企業に勤務している時に、会社から更なる知識の 習得を命じられ、マネージャークラスのコースを受講しました。受講期間は3ヶ月、講義内容は「釘調整の基礎」、 「ホールコンピュータの操作方法」、「データ分析方法」、「店舗運営を想定した経営シミュレーション」などなど。 「『釘師1級』の資格を取得する」とは店長候補としての役割を担うことができる知識を習得したとみなされます。 |
取得にかかる費用を教えて下さい。 | |
おおよそ60万円〜90万円程度です。 |
取得をするとどんなメリットがありますか? | |
パチンコ店に就職できます。普通、業界経験がない場合は、店舗内の接客サービスが最初の仕事でしょうが、資格があれば遊技台の調整を任されます。フロアマネージャー、及び店長の業務のサポートを通して、その店舗の運営ノウハウを吸収してゆけば、短期間で1軒の店舗を任される存在になれる可能性があります。いずれにしても実力主義の業界であるから実績が重要です。 繁盛店を作り上げれば十分な収入もついてくる業界であり、店舗の運営に関しても、自分の采配でできる自由度は大きいという魅力があります。また、複数店舗を管理するゼネラルマネージャー的な地位になれば、1流企業の部長クラスと同等の待遇、収入を得ることも可能です。 |